梅の価値
梅干しの価値を、もっと知る
Plum
受け継がれてきた、
梅の価値。
梅は、ただの食材ではありません。
千年以上前から、薬として、保存食として、日本人の健康を支えてきました。
「薬」から「武士の糧」、そして「食卓」へ。
時代が変わっても、梅の価値は変わらず受け継がれています。
梅がどう育ち、どう加工され、どんな栄養を持つのか。
その背景を知っていただくためのページです。
- 梅の歴史
- 梅干し・梅酒ができるまで
- 梅の栄養について
History
梅の歴史
梅と日本人、千年の物語。
梅が日本に伝わってから、1300年以上。長い歴史の中で、梅は様々な形で日本人の暮らしを支えてきました。
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飛鳥時代〜奈良時代 / 7〜8世紀
薬として、海を渡る。
梅が日本に伝わったのは、7世紀頃。中国から薬用植物として持ち込まれました。当時は主に貴族の庭に植えられ、観賞用として愛されていました。万葉集には100首以上の梅の歌があり、花の美しさが当時の人々を魅了していたことがわかります。
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平安時代 / 10世紀
梅干しの記録、
最初の一歩。平安時代、日本最古の医学書『医心方』に梅干しの記載が登場します。村上天皇が疫病の際、梅干しと昆布茶(大福〈おおふく〉茶)で回復したという記録もあります。この頃から、梅は「食べる薬」として認識され始めました。
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鎌倉時代〜室町時代 / 12〜16世紀
武士の必需品、
梅干し。武士の時代になると、梅干しは戦場の必需品に。長期保存ができ、疲労回復に役立つため、陣中食として重宝されました。兵糧としての梅干しは、戦国時代にさらに広まっていきます。
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戦国時代 / 16世紀
戦場を支えた、
小さな力。戦国武将たちは、梅干しを野戦糧食として携帯しました。喉の渇きを癒し、塩分補給にもなる。小さく軽く、腐らない。過酷な戦場で、梅干しは命を繋ぐ食べ物でした。
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江戸時代 / 17〜19世紀
庶民の食卓へ。
田辺から江戸へ梅が運ばれ、梅干しは庶民にも広がりました。「梅はその日の難逃れ」と言われ、正月三が日に梅干し入りの大福茶を飲むと無病息災や健康、幸福を願えるとされました。こうして、保存食だけでなく、健康を守る食べ物として定着していきます。
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明治時代〜昭和時代 / 19〜20世紀
近代化と、
変わらぬ価値。明治時代、日本が近代化する中でも、梅干しの価値は変わりませんでした。日清・日露戦争では兵士の携行食として大量に生産され、戦後は家庭の常備食として全国に普及。冷蔵庫がない時代、梅干しは「腐らないおかず」として、日本人の食生活を支えました。
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現代 / 21世紀
伝統と、
新しい価値。現代でも、梅干しは日本の食卓に欠かせない存在です。伝統的な白干し梅から、はちみつ漬けやしそ漬けまで、バリエーションも豊かに。2015年には「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定され、400年以上続く梅栽培の技術と文化が、世界に認められました。
Process
梅干し・梅酒ができるまで
梅ができるまで
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2月~3月 春の訪れ、梅の開花
まだ寒い頃に、梅は咲く。
2月、まだ寒さが残る紀州の梅林に、白い花が咲き始めます。梅は桜よりも早く咲く花。この時期、ミツバチたちが梅の花を飛び回り、受粉を助けます。一つ一つの花が、やがて実になります。
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4月〜5月 実がふくらむ、梅の成長
小さな実が、日に日に大きく。
受粉を終えた花は散り、小さな実をつけます。4月から5月にかけて、梅の実は日に日に大きくなります。この時期、農家は草刈りや灌水(かんすい)作業、病害虫の管理を行い、梅が健やかに育つ環境を整えます。
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6月~7月 収穫の季節、完熟梅
自然に落ちるのを、待つ。
6月中旬から7月にかけて、梅は完熟します。紀州田辺では、完熟して自然に落ちた梅を拾い集める「拾い梅」という方法で収穫。木から落ちるほど熟した梅は、果肉が柔らかく、香り高い、梅干しに適した状態になります。
梅干しができるまで[梅干し加工工程]
収穫された梅は、いよいよ梅干しへ。
中峰農園の工場で、丁寧に加工していきます。
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01
洗浄と選別
一粒ずつ、丁寧に。
収穫した梅は、すぐに洗浄します。傷がないか、サイズは揃っているか。一粒一粒を目で確認し、サイズごとに選別します。
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02
塩漬け(約1ヶ月~)
塩と時間が、梅を変える。
選別した梅を、塩で漬け込みます。塩の浸透圧で梅の水分が抜け、梅酢が上がってきます。この梅酢の中で、梅は約1ヶ月以上じっくりと熟成。塩漬けの期間で、梅は保存性の高い状態へと変化していきます。
Point
中峰農園のポイント
塩漬けは梅干しづくりで最も重要な工程です。
中峰農園では、梅の大きさや熟度に合わせて塩の量を調整。
⾧年の経験が生んだ絶妙な塩加減が、梅本来の風味を引き立てます。
まさに“ちょうどいい塩梅(あんばい)”。言葉の由来にもなった味わいです。 -
03
天日干し(7月〜8月中心)
真夏の太陽が、仕上げる。
梅雨が明け、夏の太陽が照りつける7月から8月。この時期に行うのが「土用干し」です。塩漬けした梅を、天日にさらします。昼は太陽の熱で水分を飛ばし、夜は夜露で適度な湿り気を与える。この繰り返しが、梅干し特有の柔らかさと風味を生み出します。
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04
保存と調味
白干し梅から、さまざまな味へ。
土用干しを終えた梅は、「白干し梅」として樽に詰められます。これが梅干しの基本形です。この白干し梅を使い、はちみつ漬け、しそ漬け、かつお梅など、さまざまな味わいに仕上げていきます。
Point
中峰農園のポイント
同じ白干し梅でも、粒の大きさや果肉の状態によって、適した味付けが変わります。
中峰農園では、梅一粒一粒の状態を見極めながら、最適な調味を選択。はちみつ漬けには果肉の柔らかい梅を、白干し梅には引き締まった梅を使うなど、それぞれの良さを活かします。 -
05
完成
中峰農園の梅干し
こうして丁寧に仕上げた梅干しは、それぞれの持ち味を活かしながら、お客様のもとへ届けられます。伝統の製法と、紀州の恵みが詰まった梅干しです。
梅酒ができるまで[梅酒加工工程]
梅を収穫したら、梅酒づくりの始まり。
シンプルな材料と時間が、味を育てます。
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01
サイズ選別と洗浄
梅を、
丁寧に準備する。収穫した梅は、まずサイズごとに選別します。続いて一粒ずつ丁寧に洗浄し、汚れを落とします。梅は生もので傷みやすいため、収穫したその日のうちに漬け込み作業まで進めます。
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02
漬け込み
梅、糖分、
アルコール。
そして、水。一番こだわったのは、水。
私たちは、世界遺産・熊野古道の麓から湧き出る天然水を選びました。雑味のないまろやかな水が、糖分をゆっくりと溶かし込み、梅の芳醇なエキスを芯から引き出します。シンプルな素材の組み合わせだからこそ、水の純度が、梅本来の香りを鮮やかに際立たせます。
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03
熟成(3ヶ月〜1年以上)
時間が、
味を深める。漬け込んだ後は、待つだけ。3ヶ月ほどで飲めるようになりますが、半年、1年と熟成させることで、味わいはより深く、まろやかに。時間をかけるほど、梅の香りと旨味が焼酎に溶け込んでいきます。
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04
完成
梅の恵みを、
味わう。じっくり熟成させた梅酒は、青梅の爽やかな香りと、まろやかな甘みが特徴です。食前酒として、水割りやロック、炭酸割りなど、お好みの飲み方でお楽しみいただけます。
Nutrition
梅の栄養について
梅が持つ、栄養の価値。
梅干しや梅酒が、長く愛されてきた理由。
それは、美味しさだけでなく、体に嬉しい成分が含まれているからです。
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クエン酸
梅干しの酸味の正体が、クエン酸です。梅干しには、レモンに匹敵するほどのクエン酸が豊富に含まれています。
クエン酸は、疲労物質である乳酸の分解を助け、体内のエネルギー代謝を促進する働きがあるとされています。古くから「梅干しで疲れが取れる」と言われてきたのは、このクエン酸の働きによるものです。こんな効果が期待できます
スポーツの後に。疲れを感じた時に。
夏バテで食欲がない時に。- 疲労回復をサポート
- エネルギー代謝を促進
- 食欲増進
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塩分・ミネラル
梅干しには、適度な塩分とともに、カリウムやマグネシウムなどのミネラルがバランスよく含まれています。
塩分は体内の水分バランスを保つために必要な成分で、特に汗をかいた時には失われやすくなります。梅干しのミネラルバランスは、自然な塩分補給に適しており、「梅はその日の難逃れ」と昔から言われてきた理由の一つです。こんな効果が期待できます
汗をかいた時に。暑い季節の塩分補給に。スポーツや外仕事の後に。
- 塩分補給(熱中症対策)
- 体内の水分バランスを整える
- ミネラル補給
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有機酸・ポリフェノール
梅には、クエン酸以外にも様々な有機酸や、抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれています。
これらの成分は、抗菌作用や抗酸化作用を持ち、体を守る働きがあるとされています。お弁当に梅干しを入れる習慣は、この抗菌作用を活かした先人の知恵です。また、消化を助ける働きもあると言われています。こんな効果が期待できます
お弁当のおかずに。食中毒が気になる季節に。健康を意識した食生活に。
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- 消化を助ける
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梅酒の栄養
梅酒には、梅のクエン酸やミネラル、ポリフェノールなどの栄養成分が溶け込んでいます。アルコールに漬け込むことで、梅の成分がじっくりと抽出され、飲みやすい形で摂取できます。
適量を楽しむことで、食欲増進やリラックス効果が期待できます。食前酒として、また一日の終わりのリラックスタイムにおすすめです。こんな効果が期待できます
食事の前に、食前酒として。一日の終わりのリラックスタイムに。
- 食欲増進
- リラックス効果
- 血行促進